2010/10/13 (Wed) 01:53:53 「水の都へ」

いきなり妄想文書いてみた。
すみません。
Ｗ７前夜。雉目線です。

完全に妄想・許せる方のみどうぞ。

＜つづきはこちら＞より

「水の都へ」



ふたつの想いが、おれの中でぐるぐるとまわっている。
溶け合うことがなく、対立している。
もしくは、両立している。

ひとつは、変わらないで欲しいという想い。
もうひとつは、今度こそ、変われと期待する想い。

「いつものように逃げ出せ、ロビン。」
ＣＰ９をぶつけるにあたり、そんなことを考えているおれがあった。
それは一人で生きて欲しいという欲望である。
それはどうせあの女を理解できるのはおれだけなのだと、
他の誰にも、受け止めることはできないだろうという傲慢さであり、
それは、どうやら独占欲である。
もしくは、ただ鮮やかに逃げ切る彼女への憧憬、
その姿を単純に愛しているのかもしれない。
どちらにしろ、全く迷惑で、勝手な話。

一方で、おれは彼女の幸せを望む。
自分ではどうしたって叶えることのできないこと。
誰かに託さねばならないこと。
彼女の幸せにおれは確実に存在しない。
それでもロビンがのびのびと暮らせたらいいと、ぼんやり思う。
彼女を受け止めきれる者が、現われて欲しいと願う。

どちらも真実、おれのなかにある想い。

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おそまつさまでした。

雉とろびんの壁越しの会話の、
「なぜいつもの様に逃げ出さなかった」がとても好きです。